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生きている時間

『女の平和』の演出に挑む永山智行さん(財団法人宮崎県立芸術劇場演劇ディレクター)からのメッセージを紹介します。


生きている時間

つまるところ、私たちに認識できる時間は、生きてきた時間だけのような気がする。
私は今40歳だが、私に認識できる時間の長さはやはり40年までで、100年などという時間は頭では分かっていてもやはり本当の実感はできない。

さて「女の平和」である。
この作品が書かれ初めて上演されたのは今から2400年ほど前である。
さすがにもう実感するなどというレベルではなく、あまりの途方もない時間の長さにめまいさえしそうなくらいだ。
だが、それ以上に、ここで描かれる人間の姿の変わらなさにもう一度めまいを覚えてしまう。
戦に明け暮れる男たちに対して、女たちが結託してセックス・ストライキをするという筋立ては、つい昨日、どこかの劇作家が書き上げたばかり、と言っても容易に信じてもらえそうである。

そんな作品を、九州を代表する女優7人、俳優2人とともに、今、ここ宮崎でつくり、上演する、こんなワクワクすることはそうめったにあることではない。
宮崎だけでなく、九州の演劇、日本の演劇にとっても新しい地平を拓くこの試みは、あれから2400年の後に私たちがようやくたどりついた場所なのかもしれない。

とにかく。
ひとりでも多くの方に、どうか劇場に足を運んで欲しいと心から願っている。
2400年という時間の長さは 実感できないかもしれないが、今、ここに、この瞬間に私たちが生きている時間がある、そのことは劇場でならば感じることができる、と私は強く信じている。

インターネット広告の「トランスメディア」提供スキンアイコンby jiku-no-tabi | 2008-08-15 14:30 | 女の平和 概要

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